山形県酒田市に住んでいます。3月11日、午後3時ころ。東北大震災のとき、何回か揺れた後だったこともあり、もう少しするとおさまるかなと思っていました。ちょうど会社におり、来るはずの営業さんを待っている時でした。車の入ってくる音が聞こえたのでお茶を準備しようと席を立とうとした時でした。

急に下から突き上げるような揺れが発生しました。1階が駐車場、2階が事務所の建物の2階。1階よりも揺れたと思います。怖いけどそのうちおさまるだろうと思っていました。長い揺れの後、おさまってから下に降りると、呆然車の脇に立つ営業さんがいました。

水害

しばらくして、電気がつかないことに気が付きました。大変なことが起きているとはその時は全く思いませんでした。その後3日間電気はつきませんでした。山形は津波がこなかったけれど、続く揺れに恐怖は消えず、子どもたちとコートを着て寝ました。電気がつかないとストーブもつきません。3月はまだまだ寒いので寒さが不安と恐怖をあおりました。

ラジオからの情報のみで、電気がついて初めてテレビで映像を見て、改めて身震いしました。ガソリンスタンドも長蛇の列か閉まっているかで、車もあまり使えません。電気が通らないので信号も消えたままの道路。家庭用の電話も電気がつかないと使えませんでした。携帯も充電できないので使いたくない。(もしものために取っておきたいから)学校は避難する人に開放するため、他の人は入れません。スーパーも真っ暗な中、懐中電灯と電卓でレジをしてもらって調理の簡単なものばかりを買いました。水道は出たのと、ガスはついていたのが不幸中の幸いでした。

水が止まった時のために、お風呂などに水があるといいと思います。トイレを流すのに使えます。体をふくための水としても使えます。また、誕生ケーキについてくるろうそくをなんとなく取っておいていたのですが、細くて倒れやすい点、匂いがきつい点でお勧めできません。結婚式でもらったキャンドルが匂いもいいものが多くてお勧めです。

ガスが使えたので家にあった圧力鍋が大活躍でした。お米も炊けますし、調理もできます。あとは、ツナ缶です。開けたらすぐに食べられるし、味付けもしなくていいのでらくちんです。ろうそく代わりに油を使うこともできるそうです。買いだめがあってよかったものの一つです。

冷蔵庫はなるべく開けないようにして、さっと出してさっとしまうようにしていました。こればかりは寒い時期でよかったと思います。時短のためにカット済の処理をした野菜や肉を冷凍していたのも調理時間を少なくできました。食べることとトイレが一番気になるところ、その次にお風呂や温かさなどがほしくなるのだと身をもって知りました。

家族では、水が怖い(うちは海岸沿いです)と思ったため、周囲の背の高い建物で、水辺から遠いところをいくつかピックアップしてあります。家にいる時に津波の危険を感じたらそちらに向かうことにしています。それ以外の災害時、津波語などは、家のすぐ近くに小学校があるため、一度はそこに行くことになっています。近所の人から情報をもらえるかもしれないからです。

職場も家族経営のため、同じ方法です。今は子どもたちが大きくなり、進学や仕事で少し遠くにいることが多いので、ラインで家族との連絡は取れるようにしています。災害が起きたら、まずは自分の身の安全、近くにいる人の安全を確保し、動いて大丈夫になるまで動かない、何が起きているか確認してから、安全行動をとることなど確認しています。また、地域での災害訓練は、震災後参加者が増えたと感じています。市から各地域に配布されている災害グッズも自治体で管理しています。